2023/10/24 13:57

【競泳行進曲を3Dプリントで復活させてみる】


2005年に発売した京都さらとがのキョウエイマーチを3Dプリンタを使ってABSフィラメント素材で復活させようと試みています。

バルサ素材からプラスチック素材に変更されるため、素材の浮力が異なるので多くのチューニングが必要になっています。
先月末までにウェイトの調整を終え、今回はリップの調整でスイミングテストを行いました。

アクション的には、ほぼオリジナルに近いところまできた感はあります。
数年前にウッドによるキョウエイマーチリップ100をオーダーで作りました。ウェイクベイトの要素では、こちらのウッドモデルの方が断然良いです。
ですが、同サイズのリフレクションプレートの在庫が尽きたために今回のキョウエイマーチABSは、リフレクションプレートサイズに合わせて80ミリになっています。
2005年当時に80ミリサイズもありましたが、あまり動きが良くなくてカップ(ジッターバグ)やターフ(スクリューテール)に変更しています。

動画内で3種類のリップ図を紹介していますが、一番大きなリップはウッドモデルと同形状です。こちらはボディウェイトが足りないために抵抗が大きすぎるアクションになってしまいました。素材の浮力の点からこれ以上のウェイトアップは不可能なため今回は見送りとしました。

次に一番小さなストレートタイプのリップは、初期のキョウエイマーチに搭載されていた形状です。
こちらは、ロッドアクションを使ってルアーを操る方向へと舵を切った時のもので、トップウォータープラグとして使用するものです。なのでリトリーブ時にプラグ自体がウォブリングせずにストレートに寄ってきます。
これもアングラーの使い方で塩梅が大きく左右されるところで、ポップ音・バブルで魚を寄せてサイレントにリフレクションプレートの揺らぎで食わす感じになります。ポイントが荒れないというところでは良いのですが、動かない!という苦情も多々ありましたので今回は見送りとしました。

キョウエイマーチは、リップが付いていますがクランクベイトではありません。頭部の抵抗が大きいためにファーストリトリーブでは良い動きにはならないのです。ですが、トップウォータープラグを扱うようなリトリーブスピードならば威力を発揮致します。動画内にあるようにややダートする泳ぎとテール部のシャッドプラグのようなアクションは、小魚の逃走アクションに近いものです。
また顎部とリップ部から発生するバブルは音を発生させていますので、これも効果的に作用しています。
そして一番のアクションは、何と言ってもリフレクションプレートになります。
動画内では無垢のステンレスが剥き出しですが、最終形態では日本アワビが貼られています。
これが水面直下をユラユラするアクションが最高の魅惑となります。

現在はこんな進行具合で、復活に近づいて来ております。
リフレクションプレートの在庫に限りがありますので、少数にはなりますが完成まで楽しみにお待ち下さい👍

動画はYouTubeのあ〜る2ちゃんねるでも見ることが出来ます。
https://youtu.be/2lePHw50hJM?si=o9bhkEJXbVzRtpv4