2023/01/22 15:32

【ドレスアップ ケンクラフト バスパー】後編

前編ではボディ部の加工についてお話しております。前方へと引っ張られる力を横方向へと変えるには極力抵抗を減らした方が良いというお話でした。
では後編では、ポッパーの重要部であるカップについてお話をしたいと思います。


写真をご覧頂くとオリジナルに比べ、チューンはカップのエッジが全体的に鋭くなっている事がわかると思います。ポッパーのカップは水を噛むという作用が一番重要です。
エッジが鋭いほど、どんな姿勢でも水を噛んでカップに前方方向の抵抗を与えてくれるのでバスプラグのポッパーというアクションには最重要部分だと考えます。


バスパーのカップは唇上部が突き出ていて水を真っ直ぐ前に飛ばす形状です。またカップ上部の曲線はポップ音と関係が深くあり、直線に近いスプラッシュカットだとピチャピチャという感じが強く、エグレが深いとボコンボコンと甘く丸いサウンドになります。もちろんスピットの飛び方やバブル発生にも影響します。
この部分は私個人が丸いサウンドが好みなので、この部分はエグレを深く取っております。

次に下唇部分は、シャクレた部分とラインアイの部分を極力平らになるように加工しております。
実はオリジナルもここを平らにして下唇のエッジを作ろうとしています。
ところが塗料がカップに溜まって分厚くなっており、残念ながら曲線になってしまっているものが多く見受けられます。


下唇のシャクレエッジは、ポッパーにとってアクション時に一番最初に作用する部分です。
シャクレエッジをなくして真っ直ぐにカットすると水面上での水押しが強くなるのですが、連続したアクションには耐えきれずに途中でアクションの破綻が増えます。しかし、これはこれで結構良くて、効果的だったりしますのでチューンとしては有りです。
ただ私はこの部分は整えるだけにしております。平面に当たった水が左右に逃げる事で首が振りやすい設計になっていますので、そのままです。

最後にバスパーはよく考えられたポッパーです。…が、量産過程で残念になった部分が多いのです。

そんなわけで、さらとがチューンでは元来の切れ味を取り戻すお手伝いをさせて頂いております。

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